Doi Laboratory

Doi Project-II

 近年,グリーンデバイス用結晶基板として,単結晶の窒化ガリウム(GaN)や 炭化ケイ素(SiC)が脚光を浴び高機能・高性能デバイスの開発に向け,精力的に 研究が進められている.そして,これらの基板に続く近未来型の究極的な半導体デバイス としてのダイヤモンド単結晶基板が注目されている.このダイヤモンド基板は,半導体材料の 中で,最も高い熱伝導率や絶縁耐圧など多くの優れた性質・特徴を有しているので, 理想的なデバイスの作成が可能となる.しかしながらダイヤモンドは物質中で最大の硬度を もつことやその化学的安定性のため,その加工は非常に困難を極める中で,究極的なデバイス化を 図るために,結晶成長をはじめ,加工プロセスなど挑戦的研究が試みられている.本研究は, 平成24年度 科学研究費・基板研究(S)/No.24226005の一環として,難加工材料の加工 プロセス技術に関するものである.
 本研究プロジェクトでは,SiC,GaNなどを含めてダイヤモンドなどの超難加工材料の新しい 加工法に関する研磨を展開している.本プロジェクトで提唱する加工プロセスは,基板の前加工 処理法として基板表層にフェムト秒(fs)レーザを照射することで疑似ラジカル場を形成し, 仕上げ加工しやすい状況を醸成する.続く仕上げ加工には,密閉式CMP加工を施す手法のほかに, そのCMP法とP-CVM法の融合化装置による高能率平坦化加工手法を目指す.後者については, 現在,新しい装置を試作中である.いずれにしても本プロジェクトでは,トータル的に高能率・高品位化を 実現することを特徴としている.



















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